■海のシルクロードと海南島
その 1






●1日目 上海へ





成田発10:20の全日空で上海に向かいます。珍しく第2ターミナルからバスに乗って第1ターミナルの近くに駐機しているジャンボに乗りました。
近年 米軍が管制エリアの一部を日本側に返還して西行きの飛行機は都心、富士山の真上を通過して行きます。この日も天気が良く富士山の上を通過していきました。



富士山



無事 上海空港の税関を通過し前回と同じく豫園に向かいます。前回 豫園ではもう帰ってしまおうかと思いましたが今回はトラブルも無く、同じ豫園も明るく感じます。豫園は旧正月のせいか いつもより人通りが多く迷子になりそうです。



上海 豫園商場入口



本来このツアーは一泊目は福州泊りでしたが 何故か上海に変更となり2日目の行程がかなりハードとなりました。そのせいか上海は華亭賓館で日本人専用の12階フロアです。チェックインが4時前でしたのでツアーの他の方とタクシーで黄浦公園に向かいました。1994年七月にも上海の観光をし、その時は黄浦公園の北側で食事をしただけでしたので 黄浦公園は初めてです。道路を隔てた反対側はバンドと呼ばれる、戦前の建物が並んでいる場所です。黄浦江の対岸には明珠タワーもそびえていますが なかなか登る機会がありません。



黄浦公園よりの外灘



1泊目、華亭賓館は北側の客室で窓からは一般住宅の町並みが見えます。この日は旧正月に当たり、夜になると窓の外では盛んに花火が打ち上げられています。
北京、上海の市街は花火が禁止されていまが よく火事にならないなと感心するぐらいの量が上がっています。花火を上げる音が途切れなく聞こえてきます。まるで 天ぷらを上げるようなパチパチという音です。


旧正月の花火 (華亭賓館)






●2日目 福州 泉州へ





上海から福州まで一時間ほどの飛行機で到着です。しかし福州では空港が軍民共用の上に丁度 台湾の総統選挙を威嚇する為に中国が福建省沖で軍次訓練を行っているらしく、福州空港をジェット機の窓から、福州を空から見ないようにとのお達しがスチュワーデスからあり、全部の窓の日除けを下ろしました。


福州空港



しかし福州空港に降りても軍事訓練の緊迫感はどこにもありませんでした。
予備のビデオカメラで空港を撮影出来ました。
空港で私たちを待っていた車は福建省政府招待所のマイクロバスで、以後 廈門までこの車で行く事になりました。この車は省政府の車なので福建省内の有料道路は全て無料のようで、料金所もすいすいと 通過していきます。
福州は雨で以後 広州出発までづっと雨模様でした。

車は先ず鼓山にある湧泉寺に向かいます。908年創建で、空海も訪れた事があるとの事。中国のお寺の建物の配置はどこでも決まったパターンに従っているらしくここも、福井の永平寺などとも同じようで全体が四角に配置されいて、手前が山門、左右に生活関連の建物、奥に本堂があり、大きい寺ではその本堂が何段もあり奥の建物ほど、地の利を生かして高所に建てられているようです。
そういった どこでも配置が同じなので どうも何度もお寺を見学すると 全て同じ記憶になってしまい、この湧泉寺も・・・・・



湧泉寺





西湖公園入口



雨の中を福州市街の西湖公園に向かい 一周してから福建省博物館を見学しました。博物館の前には 林則徐の像が立っており、なかなかの面構えでした。


福建省博物館





福建省博物館 俑



福州からミン江(みんは門という字の中が虫です)を渡り南の泉州に向かいます。
軍事練習の影響で人民解放軍とすれ違うのではないかと思いましたが、大陸側では以後、緊迫感はありませんでした。帰国後の分析でもどうも 太鼓が鳴っただけのようでした。福州から泉州までの道路は 私が想像していた以上に快適な道路で舗装された、巾が日本の倍ほどもある道路でした。80km/h程で快適に走行できました。

泉州の近くにある洛陽橋は橋の基礎に蛎を付着させて強度保持をした橋という事でした。


泉州 洛陽橋



泉州の町は小さい町のようで、物価も安く長期滞在にはなかなか良いのではないかと思います。雨の中を夜 町に出てみましたがやはり繁華街には屋台もあり、それほど物騒な雰囲気もありません。
泉州と沖縄の交易の足跡は残念ながら今回のツアーでは見る事ができませんが是非長期滞在をしてそういった日本との関連遺跡を見たい物です。




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