■海のシルクロードと海南島
その 2
●3日目 泉州 廈門へ
泉州の清浄寺は千年以前の回教の寺跡で現在は地震の為、建物の壁ぐらいしか残っていません。海のシルクロードという事で泉州の過去には一万人もの回教徒がいて、現在その子孫が四万人との解説がありました。
やはり中国は多民族国家で、西安にも回族がおり シルクロード沿いの町には必ず回族がいます。
清浄寺跡
石刻墓石陳列館は主に回族の墓石が陳列されていて、回族のお棺に乗せる山形の蓋などが陳列されていました。墓石の名前から2千年ほどの時間をかけて回族と漢族の結婚が進んだという事が判るそうです。
泉州 宗教石刻墓石陳列館
老君岩
開元寺
開元寺の隣にある古船博物館は1974年泉州の沖合いで発見された宗代の貿易船です。
古船陳列館
昼食後 普江を渡り、廈門に向かいます。マイクロバスは快適に走っていきます。4時頃廈門に到着。市街の北部にあるホテルの近所には何もないのでテレビを見ていましたらNHKの衛星放送が見られ 丁度「大地の子」でした。中国で「大地の子」を見るのは、感無量でした。(96年6月現在 中国国内では放送されていないそうです。)
●4日目 廈門
4日目は廈門の観光です。先ずコロンス島観光で、フェリーで渡ります。
1996年の正月に人気番組「世界の車窓から」の特別番組で上海−廈門をナレーターの石丸健二朗自身が列車で巡る内容でした。この番組を何度も繰り返し見た影響で 今回のツアーに申し込んだのかもしれません。
番組の中でのコロンス島のまばゆい明るさは残念ながら雨のせいか 日本の梅雨を思い出させる じとじと とした暗さでありませんでした。
廈門 コロンス島へのフェリーより 10分
コロンス島は廈門の沖合いにあり30分もあれば島を横断出来る大きさです。島の一番の高台が日光岩で90mの標高で、展望台になっています。さすがに人出が多く、狭い頂上からコロンス島全景、廈門の町が見えました。残念ながら軍事訓練できなくさい、金門島も晴れれば見えるはずですが、全く見えませんでした。
コロンス島 日光岩
コロンス島 日光岩頂上より
フェリーで再び廈門の町に戻り、南普陀寺を見学。次に廈門大学を見学、ここで茶道部?の学生からお茶の接待を受けました。まあ結局は これもお茶の販売が目的のようですが何種類ものお茶が出てきて、普段「お茶はなんでもよい」と思って飲んでいる私には、ただ ニガイだけのお茶が一番高価なお茶だったりします。黒、白、銀色のお茶がありました。
南普陀寺
廈門大学 茶道部
●5日目 廈門から広州
朝食無しで廈門から一時間ほどで広州へ、地図では廈門−広州間は「すぐ」なのですが
広大な中国では、ジェット機でも1時間かかります。
9時頃 広州に到着、先ず、市内の清平路農産品市場の見学です。ここは食は広州にありを一番に感じられる所らしく「空を飛んでいるもので食べないのは飛行機だけ、4つ足で食べないのは机だけ」の広州で使われる 食材が売られている所のようです。
さすがにいろいろなものが売られていて、30分ほど眺めていたら 喧噪と臭いで気持ちが悪くなってきました。
広州 清平路農副産品市場 すっぽん
陳氏書院 内庭
陳氏書院、中山記念堂、鎮海楼と前回と同じ場所の見学
前回も感心したのですが中山記念堂の天井は丸天井で自然採光です。それによってなかなかの雰囲気がでています。
中山記念堂の天井
広州 鎮海楼より
今夜は中国大酒店泊です。ガイドより広州駅には近づかないようにとの注意がさすがにありました。
夕食は子豚の丸焼きでテーブルに出てきた時には目玉のところに豆電球が光っていました。
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