■長江 三峡 その1






●1日目 成田より上海





今回はノースウエストで夜上海に着き、上海賓館泊です。虹橋空港からのバスは大変素晴らしいドイツのバスで日本国内のバス以上の出来で 上海のガイド嬢も自慢していました。
今回も相変わらず「相部屋」でツアーを申し込んであったのですが ここのホテルでは何故か一人でツインルームを使う事が出来ました。



上海賓館






●2日目 上海から武漢





この日は朝から頭がボーとしていてどうも熱があるようです。上海の観光では定番の玉仏寺の観光が最初でしたが既に3度も訪れているので、バスの中にいる事にしました。その後は上海中医薬大学付属曙光医院という病院に連れていかれ お決まりの漢方薬の販売でした。あまりにも体調が悪く触診をしてもらった所、かなり重傷という事でしたが、どこがどう悪いのかは判りませんでした。
ここでオチョコ一杯の不明な液状の漢方薬が出たので飲みましたら午後からはかなり回復し、以後三峡上りの大半は普通に過ごす事が出来ました。



曙光医院




その後は外灘という事でしたがバスは外灘の通りを通過しガーデンブリッジを通って虹口公園に隣接している「虹口城」というレストランで昼食でした。
大分 体調も回復して、なんとかなりそうになってきました。昼食後、高速道路の内杯線を通って虹橋空港へ向かいます。



内杯線より黄浦江の支流




虹橋空港の国内線の出入口は工事が続いていたのですがやっと完成し、大変綺麗になっていました。今まではベニヤ板の敷いてある入口だったのですが国内線も国際線並にボーディングブリッジを渡って国内線に搭乗です。



武漢空港




2時間程で湖北省の武漢に到着。武漢の空港は以前は市内に2ケ所ほどあったようですが95年4月に新しく市の北部の25Kmの場所に出来たそうです。
(相変わらず湖北省の地図帳には出ていませんでした)水郷地帯を30分程で市内に到着、武漢の現地ガイドは女性の李さんで なかなか活発な方でした。
長海大酒店泊、ここで夕食です。食事中は舞台で、楊琴、二胡、琵琶の演奏がありました。私の場合、中国音楽があると大概ビデオカメラを回してしまいますのでいったい何を食べたのか覚えていません。



長海大酒店 夕飯




夕食後 武漢の街に数人の女性と出かけました。どこの街にもある屋台通り、
兄弟?の二胡弾き、など足速で通りすぎました。



武漢 屋台街




この夜 初めて相部屋の相方が現れました。小出さんという60才ぐらいの男性です。北京の郵電学院に留学されていてこのツアーには奥さんが日本から参加されているそうです。小出さん自身は北京から飛行機で武漢に着き、このツアーに合流されたものです。以後 この小出さんから北京の様子、北京留学の実際をお聞きする事が出来ました。帰りの上海までこの方と相部屋でした。



小出氏とガイドの湯村さん




今回は短波放送が受信出来る、SONYのラジオを持参しましたのでホテルの部屋からNHKの海外放送を聞いて、休みました。小出さんもやはり北京では情報不足から同じものを聞いているそうです。





●3日目 武漢−荊州





朝、長海大酒店は長江河畔に建っているはずですが霧で長江を行き来する船がやっと見える程度です。三峡上りがこの霧で影響を受けなければ良いと思うのですが乗船する夕方にはなんとかなるのではと思いました。
バスで東湖公園に向かいます。東湖公園につくと2人ほど人数が足らない事が判明し乗ってきたバスは長海大酒店に向かいました。一行は東湖公園内の行吟閣を参観します。
その後 長江河畔の黄鶴楼へ、黄鶴楼自体はエレベーターもある近年の建設でした。内部には何度も戦火に合い焼けてしまった昔の黄鶴楼の模型があり、単なる観光客には黄鶴楼が何度も再建される理由が今ひとつ理解出来ませんでした。残念ながら霧があり長江河畔のこの背の高い黄鶴楼からの見晴らしは今一歩でした。



東湖公園 行吟閣





黄鶴楼





黄鶴楼から見た武漢長江大橋





初期の黄鶴楼の模型




昼食は黄鶴楼脇の中国風レストランです。古色蒼然の暗い所で、あまり期待しなかったのですが実際はなかなかの味でつい食べ過ぎてしまいました。ここの隣が公園のようになっていて、その売店に武漢製の「蒸留水」が売られていましたので6本ほど購入しました。
「中国では水は飲んではいけない。ミネラルウォーターを飲みなさい」という案内が良くありますが実際は売られているミネラルウォーターですら安心して飲めない時がありますので、いつもは日本から数リットルほど飲み水を持参していますがこの「蒸留水」ならば安心して飲むことが出来ます。やはり蒸留水が売られている事自体、ミネラルウォーターに問題がある事を中国自身が感じているのかもしれません。以後この蒸留水を飲み続けて帰国まで一度もお腹を壊しませんでした。
持参した日本のミネラルウォーターは帰国時に上海のホテルに枕銭がわりにおいてきました。




武漢長江大橋





帰元禅寺入口




黄鶴楼の前の道路を真っ直ぐ進むと武漢長江大橋を越えて帰元禅寺に向かいます。武漢長江大橋のたもとに昔の黄鶴楼があり昔の黄鶴楼はさぞ素晴らしい眺めだったと思われます。
帰元禅寺はあまり見る物がなく集合時間まで時間があったので街に出て書店を探し、湖北交通旅游図冊を購入しました。以後残念ながら書店に寄る機会はありませんでした。



荊州へ 高速道路の料金所




ここで現地ガイドの李さんから私たちが乗船する三峡号が長江の霧の為にこの武漢にやってこず荊州市に停泊したままという連絡がありました。従ってバスは3時間をかけて高速道路を使って三峡号に乗船する為に荊州市に向かう事となった旨の連絡がありました。
高速道路自体は田舎の高速道路で1分に1台程度の車しかすれ違わなく、所どころ工事中の区間があって対向車線を走る事がありました。採算がとれるのでしょうか? 私は暇でしたのでバスの車内で髭を剃っていました。3時間ほどで夜8時頃 荊州の埠頭に停泊している三峡号に到着しました。



長江に浮かぶ 三峡号





いよいよ乗船





客室に集まってお喋り





三峡号はあまり大きな船ではないようで私たち日本人観光客60人と後で知ったのですが上海の共産党の若い幹部が十数名という乗船客でした。あまり新しい船ではないようですが手入れ等はよく快適な旅が楽しめそうです。
船室は2人部屋で小出氏と一緒です。トイレとシャワーが付属していて、一応フルーツも毎日 出てくるようです。

乗船後、すぐ夕食でした。なかなかの量と味で以後5泊6日の食事は大変満足の出来るものでした。ビール類は飲み放題というのもご機嫌です。

この夜、三峡号は荊州の第4埠頭に停泊し、翌日は岳陽の観光が無くなったかわりに荊州の観光となりました。





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