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その2




●3日目 黄果樹瀑布へ





8:15 黄果樹瀑布への1日です。黄果樹までは片道135Kmで 貴黄公路があり大変整備された道路でほとんどの場所で60Km/h以上のスピードが出ていたようです。
道路の両側はカルスト地形のせいか 相変わらず逆3角形のように山が見えています。そしてそういった山と山の間には菜の花が栽培されていて丁度 満開のシーズンでした。中国旅行でこんなに綺麗な花に出迎えられるとは思ってもみませんでした。



黄果樹へ 菜の花
貴陽の近くは三角の山と菜の花が続きました




1時間ほどで 平バ という町で休憩、更に安順を通り黄果樹へ到着、ここにはアジア最大と言われる黄果樹瀑布があり、高さと巾がほぼ同じ というスタイルでした。高さは日光の華厳の滝の方が高いと思いますので 何がアジア最大なのかはよくわかりません。滝周辺には少数民族の少女がいるという事でしたが 全て違法という事で排除されたのか一人も見かけません。滝の裏側にも通路があり、水しぶきをうけながら通過し、ケーブルカーに乗って一巡です。なんだかあっけない観光でした。昼はここの黄果樹賓館にて。ここはなかなか味でした。ちなみに黄果樹とはオレンジやミカンの類を指すのだそうで 結局 みかん滝 というのかもしれません。



黄果樹瀑布





黄果樹瀑布





黄果樹瀑布





黄果樹瀑布裏側より





ケーブルカー





午後からは安順南方の竜宮と呼ばれる鍾乳洞です。竜宮へ向かう途中の景観は大変素晴らしいもので、カルスト地形の岩山と緑色の草が独特の景観を生んでいます。特に「小桂林」と呼ばれる場所は水田の裏作に菜の花が栽培されているようで、一面に菜の花が咲き誇り、両側が桂林に似た景色でそこに川とまばらな人家、まるで絵を見ているようでした。一生忘れないでしょう。



菜の花の段々畑





”小桂林”




竜宮は鍾乳洞を小船で見学するようになっています。この鍾乳洞は岩が白色で本当に海の底の色のような気持ちになってきます。又 他の中国の鍾乳洞にある岩の形を何かの形にこじつけるオブジェが少なく、照明もケバケバしいものも少なく、日本人好みのようです。



竜宮入口





竜宮内部





竜宮内部




800メートルの鍾乳洞を往復30分ほどでかけて見学し元の出口に戻ります。

安順の町に立ち寄り、染め物工場に立ち寄りましたが 工場だけあってデザインも云南の大理のものとは違い、あか抜けしてました。

貴陽に戻り、鴻都酒店で夕食、ホテルに帰ってから夜の貴陽に出かけましたが丁度 ホテルの前が屋台街でした。雑貨の屋台が多く、Yシャツが35元、ビデオCDが10元という値段で 他の省都に較べても安いように思うのですが?



貴陽夜店







●4日目 貴陽から凱里へ





貴陽のホテルで朝食後 凱里に向けて出発です。ここで上海でパスポートを盗まれたO氏と再開しました。上海の日本領事館で1日で帰国の為の渡航書?が出来て 1日遅れの昨日夕方 貴陽に到着したそうです。以後 一緒に旅を続けられると思ったのですが その渡航書の有効期間がわれわれの旅の最後までなく、やはり 一人で私たちより先に帰国しなくてはならず 貴陽にもう一泊して上海に戻り更に日本に帰国する事になったようです。
上海から日本へはユナイテッドの格安チケットでも変更が出来たようで帰りの航空券は全て パック旅行の分でまかなえたそうです。

凱里に向かう前に貴陽市内の西部にある 黔霊(きんれい)公園の弘福寺を見学。ここも中国の典型的な寺で変わりばえせず、ただ寺の周囲に野生の猿が多く人間に慣れていて人から餌をもらっていました。



弘福寺





同 野猿




午前10時頃、我々の乗ったマイクロバスと荷物を積んだ山林酒店のトラックは貴陽の新空港の脇を通過して一路 東に向います。新空港から東は中国の道路らしく舗装はされていますが道幅が狭く 途中でトラックの事故を何度も見かけました。竜理、貴定と走ります。貴定の少し手前の(上が舟、下が皿)江で 犬の肉を専門に売っている町があり、立ち寄って見学をしたのですが 一緒だった大学生は食べていました。犬は食用に育てられている犬で、価格も普通の肉の数倍という事で商売としてはかなり良いようでした。毛をむしり頭を落として、尻尾を道路に向けて犬肉のありかを示していました。






貴定の町を過ぎ、鉄道が北へ向かう線路と南に向かう線路が分岐する辺りの芳屋酒家で昼食、変わった建物で屋根が茅葺きのように見えますが何で出来ているかがよくわかりません。若い女性も働いていますが 老板が一人で頑張っていました。そろそろ旅も中盤で肉類よりも野菜が欲しくなってきました。昼食後は皆さん疲れも出てきてマイクロバスの中でうたた寝をする人が多くなってきました。



昼食 珍しく茅葺きの家





昼食 パオに似ている
この中で昼食




マイクロバスは一旦 南の麻江の町に向かい、そこから東の 凱里市に向かいます。この辺りになると気温も低くなり菜の花も咲いておらず、緑の少ない山肌が多く見られます。午後5時半頃 凱里市に到着。そのまま今夜宿泊する 凱里賓館の隣の民族博物館に向かいます。



凱里 民族博物館




午後6時近くでも民族博物館は開いていて苗族とトン族の生活用具、衣類等が展示されています。それぞれ住んでいる場所によって細かく生活様式や衣装が違っているようでした。

午後7時頃になり気温も下がり早くホテルへという感じで隣の凱里賓館へ。ホテルの部屋はスチームが効いていて今夜は暖かく寝られるようです。部屋の木製の椅子がばらばらになりかかっていましたので持参した透明ガムテープで応急修理をしました。



凱里賓館




凱里賓館内での夕食はなかなかで、その食堂のテーブルを移動して苗族の踊りが始まります。セミプロの人達のようでツアー参加者も楽しんでいました。今回はビデオカメラの撮影に一脚と三脚を持参しましたのでかなり楽に長時間の撮影が出来、肉眼の方でも楽しむ事が出来ました。
団員の中には草笛の上手な青年がいて、団員の準備の時間に吹いていました。私にはその草笛の調べに胸を打たれるものがあり帰りがけにその青年を呼び止めて一曲だけビデオカメラの前で披露してもらいました。TVなどで聞いた調べが自分の目の前から聞こえてきます。この曲の調べが今回の旅の一番の収穫でした。もっと長い時間 お願いするつもりでしたが他の団員と一緒に帰るようで残念でした。10時半就寝、疲れているせいか朝まで寝てしまってバッテリーの充電が終わりませんでした。



凱里賓館内食堂 苗族の踊り
(赤い照明の為色ずれ)





同 苗族 曲芸?
担いでいるのは低音用の蘆笙です





同 アヒルに似た踊り





お願いした草笛






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