■三峡下り (2回目)

その一







1日目 昆明へ



今回は、日本エアシステムで成田から直接広州へ向かいます。以前は羽田−関空−広州ですから本当に楽になりました。広州で昆明行きのチケットを受け取り、雲南航空の 3Q4044C 15:40発という時刻表に載っていない便で昆明へ向かいます。機内のかなりの人が昆明の花博に観光に行くようで私の隣の人は広州の椅子を作る会社の人で、筆談がはずみました。

昆明の空港は花博に合わせて新ターミナルビルが完成し大変綺麗になりましたし、昆明の市内へ向かう道路の工事も終わり、今までの昆明のイメージと大きく異なり雑然とした中国というイメージを感じません。
昆明の宿は雲南山水大酒店です。2星でガイドブックに載っていません。ほとんど外国人宿泊者が無く エアコン無しで200元/室でした。
夕食は 今回同行してもらうTさんと彼の弟さんの3人で3月の瀘沽湖の時に行ったハニ族の民族料理店に招待されました。ここは前回以上の相変わらずの人気で大変なお客さんでした。3月の時に面倒を見ていただいたハニ族の女性にも再会出来、味もなかなかで日本の清酒を多少甘口にしたお酒を飲んで ご機嫌でした。

ホテルに戻り、1月のベトナム方面の時にお世話になった運転手のSさんにも家からおいでいただき、今後の予定なども話し合い、この日は夜が更けるのが早いこと・・・・・




2日目 作業、火車で重慶へ




7時頃に起床、ホテルの前の小吃で麺の朝食、8次半より持参したパソコンのパーツを持って Tさんの会社へ行き、会社のパソコンのハードディスクをカートリッジ式にして中文と日文をハードディスク交換でバイリンガルにする作業を始めました。
中国のパソコンがどんなものか良く判らなかったのですが やはりというか、日本語のWINDOWSのインストールは一応出来るのですが ハードウエアに添付されているはずの細かいドライバーのたぐいがどこにあるかわかりません。その為、ディスプレイアダプターやサウンドが上手く働かず、断念しました。やはりこの国は大雑把な国民性のようで、パソコンを使用する為の注意深さというものを持ち合わせていないように思いました。

2時頃 その作業を断念し、昼食へ向かいます。向かった先は昆明で一番美味しいというお粥の店で数十の種類のお粥があるようで、私は蟹のお粥でした。昆明ではあまり美味しいものが無いように思っていたのですがここは違うようです。(残念ながら店名を忘れてしまいました)

一端 Tさんの会社に戻り、出発の準備をして昆明駅へ向かいます。昆明駅で重慶行きの特快の軟臥に乗り、1日ほど掛けて重慶に向かいます。168次 16:50->16:23 300元弱


重慶へ




切符と交換




軟臥は4人乗りで、残りの2人は重慶の元高級中学の先生をしていたという女性と20才ぐらいの女性でした。どちらも昆明の花博の帰りだそうです。20才ぐらいの女性はアベックで男性の方は硬臥に乗っていてほとんど 1室5人状態でした。



軟臥 客室



列車は定刻に昆明を立ち、東の貴州省に向かいます。車窓からは低めの松ノ木が多い山間地と水田が交互に続き、日も暮れていきます。8時頃には初めての食堂車での夕食ですが実際に行ってみますと 普通の食堂が多少揺れている程度で期待していた感激はほとんどありませんでした。(Tさん曰く 高くて不味い)


食堂車










3日目 軟臥で重慶−廬山号






エアコンの効きも良く真夜中に六盤水を通過、いつかはここの長角苗族に行ってみたいと思っています。朝方には貴州の省都の貴陽に到着、ここで方便麺を購入、昼食用です。


貴陽站



ここで列車の前後が反転し、以前貴陽に来た時に訪れた黔霊公園を右に見ながら、列車は北に向かいます。ここから重慶までの情報はほとんどありませんので 興味深く車窓を見ていました。段々と周囲は起伏に富んだ景色となり、ビデオカメラも回ったままです。そのせいか平均時速も遅く、更に単線運転ですのでのろのろと重慶に向かっていきます。


鳥江站




一部屋5人




尊義




四川省へ




硬臥




重慶に近くなると起伏も少しづつ減り、長江の橋を渡ると周囲の景色もバナナの木があったりで暑さを感じるようになります。重慶の駅の手前は土地の少ない重慶の土地の為か数Kmほどトンネルが続き、そのトンネルを抜けると重慶駅でした。30分遅れで重慶に到着。


長江 車内より




座席票?




重慶では旅行社の人が私たちを出迎え、その旅行社へ私たちは向かいます。ホテルの一室を使った旅行社には既に私たちと同じように三峡下りへ向かう中国人、観光客が数人やはり待っており、なんとなく侘びしい中国人向け旅行社の実態を感じました。暫く待ってから、その中国人観光客と共にマイクロバスで寿司詰め状態で朝天門港の三峡下りの船に向かいます。


重慶 朝天門港埠頭




船はそれほど大きく無い、廬山号、(江西省の廬山の名前でしょう。)船室は1等が3つ2等が10ほど、あと3等、4等と続きます。2等は二人部屋でエアコン、テレビ、シャワー、トイレという設備で3等は3人部屋だったように思います。運賃は巫山まで722元/人でした。設備と較べて極めて高いように感じました。ちなみに重慶から武漢までは1370元、2等ですとその半額といった所です。この日の夕食は無し。ゆっくりと船は下っていきます。残念ながらこの船は船外に出て三峡を眺める事が出来る場所が船尾のみでビデオ撮影には向かない船でした。3年前に乗った三峡号は一番上がデッキとなって椅子があり寝そべっていられたのですが価格が安いのでこんなものでしょう。
重慶−巫山 722元/人



廬山号客室




朝天門港










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