■貴州 長角苗族へ
その四








7日目 六枝 梭戛郷の長角苗族へ




いよいよこのツアーのメインの長角苗族の村がある六枝特別区の梭戛郷へ向かいます。天気は夜中に雨が降ったようですか朝は曇り空でなんとか持っているようです。朝食は六枝迎賓館のはずだったようですが手違いでマイクロバスで近所の上海小吃と書かれた朝飯屋(マントウとお粥だったような?)でした。


朝食




私の体調も蜂蜜と栄養剤でほとんど元に戻り、梭戛郷へ向かいます。マイクロバスには外事弁公室の膨さんと張さん、それに荷物車の運転手も乗せ、昨日通った平寨の道を進みます。歪櫛苗族の村の前を通り、岩脚を通過しマイクロバスは貴州東部の杉林のある風景に似た場所や、カルスト地形の場所などが入り交じった風景を見ながら予定より早く2時間ほどで梭戛郷に到着。梭戛郷までは悪路と聞いていたのですが雨が降らず順調な行程でした。地図で見ると六枝から梭戛郷までの距離は40Kmでそれほどありません。


梭戛への道
右の箱は蜜蜂




長角苗族は女性の頭に木で出来た牛の角のような骨組みを結わえて、ここに自分の髪の毛と毛糸を巻き付けます。その巻き付ける量が4−6Kgという重さで、垂らすと身長以上の長さがあります。長角苗族は12ケ村、1030軒、人口4600人という事でした。

梭戛郷の中心は100軒程度の家があるようです。予定ではここで先に昼食を済ませてから長角苗族の村(高興村)へ行く予定でしたが予定より早く到着したので直接 長角苗族の村へ向かう事になりました。ここからに村まで数Kmの距離ですが 貴州の旅行記「貴州旅情」によると以前は車で行けなかったようで歩いて行ったようですが私たちはマイクロバスで村の入口まで行くことが出来ました。



村の入口





まだ出来たばかりというような手作りの道路を登り切ると長角苗族の村が傾斜地にありました。その入口はTBSの世界不思議発見のシーンと全く同じでした。しかしこちらは7人だけの観光客、テレビのような村の女性全員で長角苗族特有の髪型をして出迎えてくれる事はなく、ちょっとがっかり。
今日も貴陽のテレビ局のクルーがやってきていました。


村の中




村の中へ入って行きますと数人の女性が私たちの為に長角苗族の髪型の準備をしていました。その後 ガイド氏に連れられ村の中を歩き、ろうけつ染、臼曳き、餅つきなどを見学して村の広場にある長角苗族生態博物館の見学です。ここはノルウェー人?が建てたらしく、村の様子が小さな博物館で紹介されています。


村長宅前





同 準備
男性は貴陽のTVクルー





同 準備





ろうけつ染め





餅つき









石臼ひき





軒下の棺桶





おばあちゃん




生態博物館に入る為には、牛の角に入れた地酒の歓迎です。私も飲みましたが、大量に飲まされましたがあまりにも多かったので持っていた一眼レフカメラにまで地酒が掛かり掃除が大変でした。


生態博物館





同 入口
入る為にお酒を飲む陶さん




生態博物館の中はほとんどが長角苗族の写真の展示でした。そしてその建物が綺麗で隣にある苗族の普通の人の家よりもずっと綺麗でした。


同 内部




その後 博物館の前の広場で歓迎式です。民族衣装の男女の踊りがあり、女性は長角苗族特有の巨大な髪型で男性は芦笙を持って踊ります。ここでも 歌も芦笙も小さな音量であまりよく聞こえません。小さい音なら小さいなりに外野の人が静かにすれば良いのですが中国の常でガヤガヤとやっています。苗族とはいえ国民性の違いはやはり大きいと思います。


歓迎式





















 





 





そろそろ終わり





そろそろ終わり




その後 お開きになり巨大な髪型をした小学校の先生を探して100元と苗族の写真集を渡して長角苗族を後にしました。結局2時間半ほど滞在しました。もう少し時間あればとも思いましたが観光地化してしまっているこの村にあまり滞在しても、とも思いました。昨日の歪櫛苗族とここは大違い! これではTBSの世界不思議発見のスタッフも困ったのではないでしょうか?


見送り




今回 お世話になった張さんと膨さんがそのTBSのクルーを案内したそうで、帰国後 私の撮ったビデオと写真をTBSの番組と較べると場所も会った人々も一緒でした。

ガタガタとマイクロバスは梭戛郷の中心まで降りて小飯店で昼食です。ここでは既に貴陽のテレビクルーが食事をしていました。田舎の小飯店でしたが量も味もなかなかで、1回目の貴州旅行で陶さんと共に、雷公山の小飯店で食べるものが無くて困った時とは大違いです。同じ旅行社で食事がこれだけ違うのですのから日本からの旅行の中身の指定の仕方で大きく異なるのだと推測します。やはり中国専門の旅行社とそうではない旅行社の質の違いははっきりしていると思います。


我々の昼食





電視台のクルー





梭戛の小学校




2時間ほどかかり、5時過ぎに六枝に到着、天気も良く無事ツアーの主目的地に行く事が出来、問題の多い貴州の旅行としては満足です。夕飯まで時間があり、町の中を1時間ほど散策、大きな建物は無いのですが市街地の面積がかなりあるようで町の全体は掴むことは出来ませんでした。 やはり六枝の地図はありませんでした。夕食は六枝の初日と同じく六枝迎賓館の前の小飯店です。黒米で作った地元のお酒が美味しかったのでお土産です。地図とVCD以外のお土産はこれだけです。

「梭戛郷」の梭は摩梭の梭、戛は戛洒の戛です。何か縁があるのかも






ページ先頭へ

目次に戻る

最初のページに戻る

前のページに戻る

次のページに進む