ホームページを作る


個人的な旅行記「中国遊覧」をご覧いただきありがとうございます。 旅行記という極めて個人的なもの体験を文字と静止画で公開するのは恥ずかしいものがありますが パック旅行そのものは参加者が多いわりにはあまりマスコミには出てきませんので その体験をこういった環境で公開する事も多少の意味はあるのではないかと思います。



さて私の中国旅行帰国後 このホームページに書かれるまでのプロセスを書いてみたいと思います。 現在家庭用デジタルビデオで1日2時間ほどの撮影をしていますので大体10時間から20時間程度のテープが手元に残ります。 まず最初にこのビデオテープを使ってパックツアーに参加された方用にタイトル、字幕、BGMを入れた動画の作品を作ります。 手抜きと、必要な映像内容は各人がそれぞれ異なるという発想ですからほとんどカットしませんので撮影時間の9割ほどの長さの作品が出来上がります。これを参加された方宛に発送します。 ここまでで撮影時間の2,3倍の時間はかかります。

次にこのホームページ用に再度ビデオテープを見ながら旅行記を書きます。 ビデオテープが長いせいか忘れていた事も思い出しますので1日もあれば書いてしまいます。 そして撮影したオリジナルテープの映像信号をパソコン+SNAPPYに取り込んで 静止画にします。ここで大体 2,3日はかかります。 写真やネガからなら元々の少ない情報(枚数)ですから悩む事もないのですが動画ですと 一番良いシーンを選ぶという事だけでかなりの時間がかかります。 この後、必要なサイズに大きさを変換します。 後は旅行記の中に静止画を張り付けていきます。ここまでで1回の旅行で大体20から30時間はかかります。普通の仕事を持った方ではかなりきついのではないでしょうか?



画像処理−ビデオカメラの信号をそのままSNAPPYに入れると暗めの絵となってしまいます。 特に家庭用のビデオカメラですとこの傾向は顕著に出てきます。その為にビデオカメラとSNAPPYの間にはSONYのFXE120という編集用のコントローラーとSONYのVX-C900という家庭用の画像処理装置を入れています。 この2つの装置は、明るさ彩度、色相、カラーコレクト(ホワイトバランス)の調整が可能です。又 XV-C900にはガンマの調整も可能ですから 家庭用ビデオカメラの画質上の一番の問題、「全体的に暗い」という問題もこのガンマを調整する事によってかなり改善する事が出来ます。逆光時の人物の顔などにも有効です。 SNAPPYでもこの調整は可能ですがハードウエアで調整した方が良い結果となるようです。



普通のビデオの編集はやっとデジタルのレコーダーが出ましたので現在はDM-XV1−FXE120−DSR30という組み合わせで編集可能となりました。又 ベータカムSPの再生機だけはありますので業務用カメラの編集もやっと出来るようになりました。
測定器は一応 ウェーブフォームモニターが2台とベクトルスコープを用意しています。
タイトラーは今までPC9801用のPCスタジオを使っていたのですが 字幕の文字が小さくて不評でしたのでビクターのT1000を使用しています。しかし民生用ですから文字の品位はそれなりでした。

下記のような理由でノンリニアには当分ならないと思います。理由は


◎一番の理由は作品の長さが10時間以上でノンリニアの必須事項であるハードディスクに映像を取り込んだり、逆のテープへの吐き出しの時間が膨大になり これだけをもってもノンリニアに移行出来ない。

◎個人で購入出来るノンリニアの編集システムでは輝度レベルが100IREで全て 頭打ちとなり、ただでさえダイナミックレンジの狭い 家庭用ビデオ環境では致命的だと思われるので使用出来ません。アナログの処理でしたら100IRE以上でも使える製品がほとんどです。

◎私の場合、長尺ものがほとんどなので 制約の無いタイトル画面と字幕があれば充分で ノンリニアの優位性よりも基本画質の向上の方が求められています。私の作品を見ていただいている多くの年配者にとってノンリニアの必要性が無いと思われます。但し T1000の制約(特に文字の品位)は大きいので業務用のタイトラーは欲しいと思うのですがそれだけでも100万円です



補足

ここで ビデオ信号の輝度レベルは 0から100IREであると思っている方が多いのではないかと思いますが実際には、ビデオカメラでの極普通の撮影では 0から110IREという事を確認しています。
私の所にある全てのビデオカメラは110IRE以上の出力があります。例外的にグレイスケールのような管理された被写体では最大が100IREとなりますが、一般的な被写体ではほとんど110IRE以上が出ています。
業務用カメラでは最大出力が110IREになるように調整されているようですが家庭用の8ミリカメラでは120IREも出力されるものもあります。又 家庭用VTRもこういった傾向があり放送受信で常時110IRE以上出ているものもあります。ですから 0から 100IREまでの範囲という規格はあるのでしょうが、実際には 0から最低でも 110IREの間を記録出来るものでないとせっかくの輝度情報が失われてしまいます。
そういった観点からみると100万円以下のノンリニアシステムの ほとんどが100IRE以上を無視してしまうという仕様はいったい どうしてでしょう?・・・・・
先日 業務用タイトラーのビクターのISISを見せていただいたのですが 文字の品位はT1000に較べるべくもなく、又 輝度レベルも120-130IREぐらいは問題無いという回答でした。




ビデオ編集機器


あなたのブラウザは最新のものですか?

いつもこの「中国遊覧」ご覧いただきありがとうございます。ところでみなさんが使われているブラウザは最新のものをお使いですか?
実は私のホームページを作成したり、見たりする環境はWINDOWS3.1なのです。たまにホームページビルダーを使う為にWINDOWS95を使いますがメインはWINDOWS3.1です。こんな時代物のソフトウエアを使っているかはいろいろと理由があるのですが一言で言えば「マイクロソフトを信用していないが仕方が無いので使っている」という事です。

そんな事もありますが私のメインのブラウザはNN4.04です。これはWINDOWS3.1で動作する日本語ブラウザの最終版です。英語版はV4.08がありますが。従って当方のホームページはこのブラウザで正常に視認出来るように作られているつもりです?
派手なホームページよりも見易くシンプルな方が良いと思っています。(文字も大きくしてあります)まして多量の静止画がありますので余計です。
当面古いブラウザでもきちんと見えるように作るつもりです




 中国向け ビデオCDを作る

 中国でのビデオ撮影をするとお礼を兼ねて中国で知り合った方に撮影したものをお渡ししたい時があります。
今までは日本に帰国後、編集してPALに変換したビデオテープを持参したり郵送していました。しかし 現在中国では一般家庭での動画の映像媒体の主流はビデオCDです。

そこでPALのビデオCDを制作する事にしました。以下に概要を紹介します。
まず日本のNTSCフォーマットの編集済みのテープを用意します。
映像 信号の流れを追っていきますと。

1,VTR(プレーヤー)
2,FXE120 SONY (業務用編集機)明るさの調整
3,JX-T1000 VICTOR タイトラー ビデオCDのメニュータイトル作成用
4,XV-C900 SONY カラーマルチコレクター ガンマと色の濃さの調整
5,HV-MX100 AIWA ワールドワイド対応VTR NTSC->PAL変換
  SV-5000W SAMSUNG 同 (こちらの方が画質が良い)
6,MPG-BOX I.Oデータ MPEG1キャプチャーボックス
7,パソコン AMD-K6-2-366
8,EASY-CD-CREATOR V3.5DX  CD-Rライティングソフト
9,CD−Rライター 4倍速

 以上のような構成でPALのビデオCDを作る事が可能でした。ビデオCD自体の画質の悪さ、そしてNTSC->PALの変換をするHV-MX100も画質的には芳しくありませんのでその他の機器での画質劣化を避け、明るさ、彩度、ガンマ等は最終的な視聴時に最適な映像となるように調整する必要があると思います。

ただ一つ問題だったのは EASY CD CREATOR を当初V4を使用していたのですがこのライターソフトはインストールするとインターネットエクスプローラーV5を強制的にインストールしてしまい。CD-Rの書き込み時に突然ハングアップする事があるので困りました。結局V4の使用を諦めてV3.5Cを使用する事で解決しました。この EASY CD CREATOR は一般のライターソフトとしてもいろいろと問題があるように思います。
(私のマシンではインターネットエクスプローラーV5をインストールするだけでCPUタイムを10%ほど消費します。)

出来上がりの画質は一般の標準VHSの標準速での画質と大体同じか少し落ちる程度です。もしPALではなく NTSCのビデオCDを制作するとなるとNTSC->PALの変換による画質劣化が無くなりますので画質もある程度期待出来るかもしれません。試しにベータカムの映像からPALのビデオCDにしてみましたが 猛烈な画質劣化ですが色と明るさは元の情報がかなり残っていました。やはりそれなりに意味がありますので良いビデオカメラで撮影する事は例えビデオCDでも重要です。


(2000/04/27)

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